PausaCaffe’s blog

社会問題を考えるブログ

コロナ これからの戦略

コロナ これからの戦略 本庶佑先生

フジテレビプライムニュースより

 

検査数を増やしてね、陽性者、抗体持ちを確認して

どのくらいの割合で抗体を持っているかどうかを確認してみる。

もちろん、これから重症化する人が増える可能性はあり得ます。

ただね、もし既に人口の10%近くの人が感染してるとしたらね

これはですね致死率は非常に低いというわけでありますからね。

(その時点でたいした病気ではないのだから)もうフォーカスを絞ってね、感染しようがしまいが、もうあまり気にしないことです。

その時点から、重傷者の治療にのみフォーカスをあてるという、そういう戦略に切り変える必要があるわけです。

 

コメンテーター「今現在致死率は2%と言われているということですけれども、抗体検査やPCR検査などの様々な検査をすることによって、まあ日本人の中の5%という大量の人達が何らかのウィルスの影響を受けているとするならば、致死率が一桁下がる(1/10)というお話がありました。

ということはその致死率2%というものが一桁下がるわけですから、0.2%ですね。 ですから例えばインフルエンザの致死率が0.1%ですから、インフルエンザとコロナの致死率はほぼ変わらないということになりますよね。こういった認識でよろしいですか?」

 

本庶先生「そういうことになります。したがって、繰り返し言いますが、PCR検査と抗体検査は非常に性格が違いますから、抗体陽性でほぼ症状がないという人がそれだけたくさんいるということであればですね、これはまあ『たいした感染症ではない』ということになる可能性があります。それで今アメリカではこの問題が非常に大きな課題で、常にこの検査というものがどれだけ正しいかということが、非常に大きな意味がありますから、私はですね日本で厚労省が抗体検査を始めると言ってますけれども、この検査キッドのクオリティをですね、厳重に検定しないと、これまた見誤るといいますか、戦局が全然違う景色になってしまうことになる。従って何が重要かというと、きちっと感染して良くなった人の血液をですねきちっとプールして、それを使って、抗体キッドが本当にきちっと検出していて、かつ何も感染していない人には反応しない ということが100%はないとしても、九十何%くらいの正確なキッドをね、出来れば国産で開発すればと思う。

現在世界中に出回っているキッドで、問題があるんではないかと言われているキッドのほとんどがね実は中国製なんですね。

ですからこの点(キッドの検出率、信頼性)が非常に重要なポイントだと思います。

 

 

PCR検査の目的とは

PCR検査の目的は、私は厚労省の目的と私が言ってる目的は初めから違っていまして、私は

「どういう戦略で戦いを進めるかという違いによって同じ武器でも使い方が違うわけで、

私は「戦況を見極める」という目的で使うべきだというのが私の初めからの主張なんです。

 

一桁になるなんていうことを言っていたら今年中に終わらないかもしれませんね。ですから私はね「みんなが安心できるのはどういう状態か」ということ、それはつまりね、死人がそんなに出ないということなんですよ。

今回のこのコロナが非常に不安感を多くの人が抱いているというのは、これもヨーロッパアメリカでたくさん死人が出てますからね、こういう状態が解放されるというのは、つまりこれは治療の問題なんですね。

治療はきちっとする。

で、ワクチンというのはこれはまあ次のラウンドです。今のコロナに対してこれからワクチンを撃つと言ったってそれはもう間に合わないですよ。だいたいワクチンが出来るまでうまくいったとしても1年以上かかります。ワクチンの問題はね

ワクチンというのはこれまで、あまり有効なものは出来てないんですよ。例えばエイズに対するワクチン、それからインフルエンザのワクチンってやってますけども、本当に効いてると思いますか?(笑)

(スタジオのコメンテーター苦笑い)

いや、まあ だいたいね、この手のウィルスのワクチン開発というのは非常に難しいんです。経験的に言って。

ですからまあ、いくらお金を投入してもワクチンが本当にできるかどうか誰もわかりませんよ。

ですからわたくしは、今は治療だと思います。

そして今、間に合うためにはね、新薬の開発はとうてい間に合いません。無理です。ですから今ある薬が効くか効かないかを積極的にやる。あとは私は前からアビガンとかその他のHIVに使われている薬とか、あとは最近ではマラリアの薬とかですね。全部やるべきだし、特に重傷者の場合には、アールシックスの受容体抗体とか

えーこれは日本で開発された薬なんですよね。これはもう直ちに臨床して、しかもこれはもともと既に認可されている薬ですから医師の裁量で使えるわけです。臨床研究として大規模なブロープスタディをすぐ開始すると、実際の治験はそれぞれの製薬企業が初めてますけど

やはり、正式な治験でなくても臨床研究として多くの病院が参加出来るようにすると、それからね厚労省の治療指針の中にね、こういうことが全く触れられてないんです。一般のお医者さんは正直いってそこまでの経験も知識もないし、アールシックスの抗体を持って、非常に免疫の異常状態を治せるということの経験とか知識を持ってる方は、ごくごく限られた専門家なんですね。こういう機会があるともっと啓発して、そして必ず死なないケースが増えてくるという、そういった状況をつくればね、正直言ってすぐにでもこんな自粛なんてことはやめてもいいんですよ。

要は死ななければいいわけですからね。