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感染の数式モデル
1.日本の新型コロナ対策は、それほど立派なものとはいえないが、その成果は驚くべきものだ。毎日の死者数を見るとと日本はイギリスやスウェーデンとは桁違いで、全く違う感染症と考えたほうがいい。それが理論モデルの失敗した原因だ。
2.理論モデルについては、日本の感染状況にSIRモデルを適用したことが間違っていた。SIRモデルは教科書的なんは次のように書ける。
S’(t)=-βS(t)I(t)
I’(t)=βS(t)I(t)-γI(t)
R’(t)=γI(t)
ここでS(t)は感染する可能性のある人、I(t)は感染者、R(t)は回復者の人口比、βは感染率、γは隔離率。
3.S(t)の初期値をS(0)と書くと、基本再生産数Roは次のように定義される。
Ro=βS(0)/γ
ここでβは1人の感染者が1日に感染させる人数、1/γは平均感染時間(日)だ。Ro>1のとき感染が拡大し、Ro<1になると収束する。コロナのケースでは、1/γは世界共通に14日程度と考えられる。問題はβS(0)だ。